わたしは誰かのどうでもいい人

さっきからあなたの目の前で おとなしく座っているだけの僕

わたしの苦しみは気の所為

今日はどうも調子が悪くて、いつもはみぞおち辺りで不定期に湧き出す黒さが、全身を巡って、喉から溢れそうだった。

大丈夫じゃないな、帰りたいなと思うけど、同じくらい、でも、帰って、どうするんだよ~と思ったから、1時間、2時間、じりじり時計が動くのを待って、終業まで耐えた。

こうして、人は、信頼を、勝ち取っていく。

素敵な大人に、また1歩近づきましたね。

万歳。

 

 

 

 

 

 

 

近い人から、たぶん、実家のこと相談したら、距離置きなよ、縁切りなよってみんな言うと思うし自分もそう思う、でも、それって渦中の人間じゃないから言えることだよねと言われた。

 

わたしが拒絶に一生懸命にならない理由は、逃げるほど追いかけて来るタイプだから、あとは、拒絶し続けることで、ズタズタな過去があるという事実をずっと背負わなければならないことがしんどいから。みんなにこにこして、本当はずっと家族仲良くて、苦しかった記憶は全部わたしの夢ということにならないかな、全部無かったことにならないかな~って思ってる。

 

 

 

 

全部無かったこと。

実の母親に「本気でしんでほしいけど、あたしの人生無駄にする価値はないからそこから早く飛び降りてお願い」とか、言われたこと、ないです。全然。

 

 

 

 

 

お前よりこっちの手と心の方が痛いんだからな。

そうなんだ。

 

 

 

 

 

 

大切にしてた本を何冊も何冊も破られたことも、食事中に箸が飛んできたことも、お年玉を貯めて初めて買ったヘッドホンの線を目の前でちぎられたことも、足に包丁刺されたことも、全然、ないです。

全然。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大丈夫、もう夜中に大声で叩き起されたりしないから

安心して眠って

おやすみ